パースや立体感を考えず
お気軽&お手軽に背景を描く方法
パース線、1点透視図法、2点透視図法、遠近法等々……
更に、物の大きさの比率等々……
背景有りのイラストを描くのは
なかなかハードルが高い!!
頑張ってパース線を引いて
それに沿って描いても
不自然な、ただの広い空間になってしまう…。
実際に背景を描くときに、
『具体的にこうする』
というものがいまいち分からず
描けるようになりませんでした。
背景は描かないスタイルでいこう
と考えたことも…。
試行錯誤しているうちに、
実際にどうやって空間を描いていくか
が分かってきたので、
私の実際の描き方・考え方を
解説していきます。
1.平面と重なり
立体を面でとらえて、
平面で描いていくイメージ。
できるだけシンプルに描く。
さらに、平面に少し線を加えて、
厚みをつけると立体っぽくになる。
重なりで奥行きを出すことが出来る。
『手前のもの』で『背後のもの』の一部を隠くすイメージで。
重なりで奥行きを出すと、
全体像を描かなくてもよくなる。
- 描くときの負担が減る
- 気持ちのハードルが下がる
小物をたくさん描きやすくなる!
『部分的に』や『同じ角度から』しか描けない小物も
背景を描くときの頼もしい味方になるよ。
2.床は斜めに描く
床に斜めのラインを描くと、
空間っぽさががUPする。
※赤の部分が絵として切り取る部分
ラグや絨毯を敷くのもおススメ。
- 室内の雰囲気を演出できる
- 床の線を引く部分が少なくて済む
(ラグ等で隠れるので)
線の向きにが大事!
奥から広がるように斜めに線を引いていくと、奥行きや広がりが出る。
床を描くと、一気に空間っぽさが出て
描くのが楽しくなってくるよ♪
3.描きたいものを描く
単体だと
なんだかわからない。
でも、周りのものを
描き加えると…
一つ一つの完成度を上げるより、何と何を組み合わせるかを考える。
周りのものとの関係性で何が描かれているかが伝わればOK!
怖がらずに、思いついたものを描きたいものをどんどん描こう!
ごちゃごちゃっとたくさん描き込んである絵は
描く側も見る側もすごく楽しいよ♪
4.配置は自分に都合よく
小物や家具、人物などは
自分が描きやすい
配置・角度にしてみよう。
写真等を参考にするときも、
配置をまるっきり同じにするのではなく、
参考程度に留める!
正しいかどうかは、極力気にしない!!
重なりを大事にする。
そうすると奥行きがでて
変に広すぎる空間にならない。
迷ったときは、
『絵としてのバランスが取れているか?』
を考える。
5.まずは”1色”で描き込む
特に背景有りで小物もたくさん描いていくと
配色に悩んで、結果ただゴチャゴチャした絵になってしまうことも…。
まずは、1色でどんどん描き込んでみよう。
どうしても色が欲しいところ、
色がある方が見やすい、表現しやすいところに色を置いていく。(1~2色程度)
大事なのは絵としてのバランス。
- どこを塗るとメリハリがついて見やすいか
- どこを色分けすると分かりやすいか
というようなことを考えながら配色していく。
使う色数を少なくすることで配色に悩むことが減る。
さらに絵にも統一感が出てまとまりが出る!
6.まとめ
- 小物を前後で重ねて奥行きを表現。
- 床に斜めの線を描くと空間っぽさUP!
- 思いついたもの・描きたいものをどんどん描く。
- 自分が描きやすく家具や小物を配置する。
- 色数は少なくすると絵をまとめやすい。
背景を描くのが楽しくなれば最高!
7.メイキング動画
実際に背景有りの絵を描いているところです。
ぜひご覧ください♪